蒸気機関車の写真集 |
ここでは、SLの音を収録にいったついでに撮影した写真をご紹介いたします。 JR九州が運行している快速(観光)列車、『あそBOY』です。 この機関車、8620形といい、1922年11月8日に日立製作所で製造された機関車です。1975年3月9日の引退まで、九州各地で活躍していました。 現在、車籍のあるJR車両の中で、もっとも(しかも飛び抜けて)古い車両です。 JR九州の『58654』には『門デフ』が装備され、外見は別の機関車のような感じを受けます。 この機関車は一度廃車され、約10年間、JR肥薩(ひさつ)線矢岳駅(人吉市内)構内の展示館で静態保存されていました。1988年8月28日、豊肥(ほうひ)本線での復帰運転が決まり、改修工事のため工場へ搬送されるときに、車止めを外したとたん、わずかに傾斜した線路を自然に走りだしたほど保存状態が良かったそうです。 なお、矢岳駅構内の展示館には、『D51 170』が静態保存されています(下の写真を参照)。 『D51 170』も、いつでも現役復帰ができるようにと、きちんと手入れされています。この『D51 170』も復帰するときに、一人で走り出すかもしれません。 『D51 170』が静態保存されている矢岳駅へは、車でも行くことができますが、ぜひ列車を使って行かれることをお薦めします。 列車なら、大畑(おこば)駅をスイッチバックで発車して、矢岳駅までの大畑ループ線を堪能することができます。幸い、この路線にも、観光列車(しかも普通列車扱い)が走っています。 この路線を走る列車や、各駅の詳しい案内は、『大畑駅/矢岳駅/真幸駅』のページをご覧ください。 ちなみに、『あそBOY』の走るJR豊肥本線には、立野駅〜赤水駅に阿蘇外輪山をのぼる雄大なスイッチバックがあります。 余談ですが、『8620形』を設計されたのは、島安二郎氏、『D51形』を設計されたのは、島秀雄氏。親子で歴史に残る機関車を設計されました。 また、島秀雄氏は、新幹線の生みの親でもあります。晩年、宇宙開発事業団の顧問をされていました。 さてその『あそBOY』ですが、牽引される客車は50系を改造したもので、空調などの電源をまかなうためのディーゼルエンジンが取り付けられています。蒸気機関車全盛の頃を再現した列車ではありません。 ですが、蒸気機関車の牽引する列車の独特の動きは、たとえ客車が現代風にアレンジされても変わりありません。 この『58654』、1992年から1999年までは、ボディとテンダーをダークグリーン(ブリティッシュ・グリーン)に塗られ、テンダーに派手なロゴが入っていましたが、2000年からは元の黒色のボディに戻されて、『あそBOY』を牽引します。 往年の列車の再現という意味で、写真撮影や生録では多々難ありの『あそBOY』ですが、やはりこの列車も乗車されることをおすすめします。 なお、列車は全席指定席、運賃の他に指定席料金(800円)が必要です。『あそBOY』の指定席料金は、蒸気機関車の維持費といった意味合いが強いようです。また、運転日にもご注意ください。夏休みなどの観光シーズン中は、かなり早い時期から満席となる場合があります。客車の3両という編成は、立野界隈の急勾配を考慮したものとなっています。 |
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》 |
矢岳駅に静態保存されている、D51です。 人吉市SL展示館と名付けられた、矢岳駅構内の建物に保存されています。 定期的に注油されており、復帰を待っています。 写真をクリックしていただくと、大きな写真をご覧いただけます。 |
あさかぜメモリアル
今は亡き、国鉄時代の『「博多」あさかぜ』の写真を集めてみました。
『はやぶさ』の抵抗
『はやぶさ』のちょっとしたハプニングです。
最後の『はやぶさ』
単独運行最後の上り『はやぶさ』の車両編成をお知らせしています。
スハネ25室内
JR九州のスハネ25室内をご紹介いたします。
鉄道車両の形式称号
『C62』『EF65』『オハネフ25』…。
それぞれの記号の意味をお知らせいたします。
大畑駅/矢岳駅/真幸駅
JR九州・肥薩線、大畑駅/矢岳駅/真幸駅の風景です。
ビデオ撮影の合間に
JR九州より依頼された、運転マニュアルビデオ撮影の合間に撮影した記録写真です。
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