★★★『はやぶさ』の抵抗

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1999年12月3日、『はやぶさ』の単独運行が終焉を迎えました。
そこで、単独運行時の『はやぶさ』を少しでも写真に残しておこうと思い、1999年9月25日、所用で熊本駅へ出かけるついでに撮影してきました。
ただこの日は、『ソロ』(B個室寝台)が連結されない日。どうやら『はやぶさ』の『みずほ』化(『さくら』と『はやぶさ』の併結運転)のために車両の改造工事を行っているようです。
この日は普通に発車シーンを撮影する予定でした。

ところが、空調機器に異常のある車両があるとのこと。車両の入れ換えを行うなんて言うことになりました。
12月、現行運用が終わる日を前にして、『はやぶさ』の24系25形車両が、ささやかな抵抗をしたのかもしれません。
それも、空調機器に異常があった車両は2両。やはり抵抗したのだと思ってしまいます。
しかも、2両を一度に入れ換えたのではなく、1両ずつ入れ換えを行っていました。入れ換えた車両は7号車と6号車。両方ともオハネフ25です。
連続した2両を1両ずつ入れ換えていましたので、おそらく、空調機器そのものの故障ではなく、電源関係の異常かと考えていますが、詳しい話を聞くことができませんでした。
結局2時間以上も遅れて、『はやぶさ』は熊本駅を後にしました。

そこで『舞香の Mixing Room』で写真を交えて紹介することにし、ページのタイトルを「『はやぶさ』の抵抗」としました。

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『はやぶさ』車両入れ換え
寝台特急マーク
ED76 66号機

門司までの牽引機、ED76。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
1999年9月25日、熊本からの、上り『はやぶさ』を牽引するのは、大分運転所所属のED76 66号機です。

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寝台特急マーク
『はやぶさ』、ホームへ

『はやぶさ』、3番のりばへ。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
入換機、DE10 1638号機に押されてホームに入ってくる『はやぶさ』。16時20分頃です。
ホームへ入ってくる時刻が遅いという以外、ここまでは普通の発車前風景でした。
24日の未明に熊本地方を直撃した台風18号の影響で、JR九州各線のダイヤは乱れ気味。そのあおりを受けてしまって、『はやぶさ』も遅れてホームへ入ってきました。
なお、この日は『ソロ(B個室寝台)』が連結されない日。いつもより1両短い編成です。
1両のオハネ25(鹿児島所属)を除き、すべて熊本の車両です。

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寝台特急マーク
入換機の切り離し1

DE10の切り離し作業。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
『はやぶさ』の編成をホームまで運んできたDE10の、切り離し作業です。

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寝台特急マーク
入換機の切り離し2

DE10、切り離し完了。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
DE10が離れていく瞬間です。
この後、このDE10が大活躍するとは夢にも思っていませんでした。
台風の影響で23日と24日に運休した『はやぶさ』。しかも新幹線も正常に動いていないということで、25日の『はやぶさ』に乗車されるお客さんは、普段よりも多くいらっしゃいました。

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寝台特急マーク
オハネフ25

オハネフ25。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
1974年に造られた、オハネフ25 24です。さすがに老朽化が目立ちます。
まもなく、ED76が連結され、出発の準備が整います。
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寝台特急マーク
発車前風景

『はやぶさ』発車前。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
16時25分。発車3分間です。
でも、客車乗降口の扉は開いていません。
この写真を撮影した直後、7号車『オハネフ25』の空調が動かないので車両の入れ換えを行うと、構内放送で案内がありました。

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寝台特急マーク
ちょっと珍しい光景1

ちょっと珍しい光景。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
ちょっと珍しい光景です。
よくよく写真を見ると、なんとED76のパンタグラフが下ろされています。
もちろん、前照灯も消えています。

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寝台特急マーク
重連?

重連?
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
一瞬、重連を思わせる光景です。
機関車は違うものの、どことなく横軽を思わせるシーンです。
先ほどホームへ『はやぶさ』の編成を牽いてきたDE10が、再び連結されます。しかも、今回はED76の前。ED76をつないだまま、車両の入れ換えを行います。
この間、7号車と8号車の間では、ほろとダンパーの切り離しが行われていました。

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寝台特急マーク
入れ換え1

ホームを離れる『はやぶさ』。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
車両入れ換えのため、ホームから離れていく『はやぶさ』。
写真だけを見ると、あり得ない光景です。

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寝台特急マーク
入れ換え2

空調が故障したオハネフ25。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
空調が動かないオハネフ25を最後尾に、ホームから離れていく『はやぶさ』です。
7号車から12号車まで、シングルDX(A個室寝台)と機関車ED76を含めて6両(10号車が欠番)が、車両入れ換えのためホームから離れていきます。

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寝台特急マーク
ホームに残された編成

ホームに残された『はやぶさ』。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
ホームには、カニ24とオハ24(ロビーカー)を含む1号車から6号車までが残されています。
3番のりばに到着予定の『つばめ』などの列車は、他ののりばに変更されていました。
まるで、西鹿児島から走ってきた『はやぶさ』が蘇ったようなシーンです。
『はやぶさ』が西鹿児島まで走っていた頃、東京〜熊本編成の増結/切り離しが行われていました。この時は、ED76が増結を受け持っていました。

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寝台特急マーク
入れ換え3

車両入れ換え。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
3番ホームの奥にある客車区で、車両の入れ換えが行われました。
客車区は車両の清掃を行うため、非電化となっています。ですから、ED76では入れ換えができないのです。

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寝台特急マーク
入れ換え4

オハネフ25の連結。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
予備車として熊本駅構内上り方面にある操車場に止めてあったオハネフ25を持ってきて、それを編成に組み込みます。
すでに発車時刻から1時間近くが経過しようとしています。

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寝台特急マーク
主編成再度ホームへ

入れ換えられたオハネフ25。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
入れ換えられたオハネフ25を先頭に、再び3番のりばへ入ってくる『はやぶさ』です。

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寝台特急マーク
増結

増結を思わせるシーン。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
まるで増結を思わせるシーンです。
この写真だけを見ると、『はやぶさ』が西鹿児島始発だった頃のシーンのようです。
ちょっと懐かしいシーンを見ることができました。

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寝台特急マーク
増結

増結シーン? 機関車は…。
《Nikon F4S / Ai AF Zoom Nikkor 28〜85mmF3.5〜4.5S》
『はやぶさ』が西鹿児島発だった頃、東京〜西鹿児島編成に、東京〜熊本編成を増結するときは、西鹿児島から『はやぶさ』を牽いてきたED76が車両の増結を行っていました。

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寝台特急マーク
再度入れ換え

DE10、再度連結。
《Nikon F4S / Ai Noct-Nikkor 58mmF1.2S》
連結終了後、DE10は切り離され、ED76のパンタグラフが上がります。ED76の空調が音を立て始め、発車準備が完了しても、まだ乗降口の扉が開きません。
なんと、他にも空調機器が故障した車両があり、再度車両の入れ換えです。
再び、DE10が連結されます。

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寝台特急マーク
再度ホームから離れる『はやぶさ』

再度ホームから離れる『はやぶさ』。
《Nikon F4S / Ai Noct-Nikkor 58mmF1.2S》
なんと、再度ホームから離れていく『はやぶさ』です。
今回は、全編成がホームから離れていきました。

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寝台特急マーク
予備のオハネフ25

予備車両群。
《Nikon F4S / Ai Noct-Nikkor 58mmF1.2S》
客車区にある、予備のオハネフ25です。
先の入れ換えでは7号車を入れ換えていましたが、今度は6号車の入れ換えです。7号車とは逆向きのオハネフ25です。
画面奥のオハネフ25には『はやぶさ』のテールマークが見えますが、貫通扉が開いている画面手前のオハネフ25には、『なは』のテールマークが見えています。
入れ換えられるオハネフ25は、この『なは』のテールマークが出ている車両で、テールマークが変更されることなくそのまま入れ換えられます。

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寝台特急マーク
『はやぶさ』、再び客車区へ

再びネグラへ戻る『はやぶさ』。
《Nikon F4S / Ai Noct-Nikkor 58mmF1.2S》
乗客を乗せて出発するためにいったんホームへ入ってきた列車が、再び客車区へ戻るなんて前代未聞のシーンです。
画面のほぼ中央に時計が写っていますが、時計の針はすでに17時50分をさしています。

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寝台特急マーク
DE10

大活躍のDE10。
《Nikon F4S / Ai Noct-Nikkor 58mmF1.2S》
今回、大活躍のDE10です。
『はやぶさ』を普通にホームに入れた後、オハネフ25を取りに行き、ED76付きで『はやぶさ』半分の編成を牽いて車両の入れ換え、さらに全『はやぶさ』編成を牽いて車両の入れ換えまで行いました。

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寝台特急マーク
入れ換え車両連結

入れ換え車両を連結。
《Nikon F4S / Ai Noct-Nikkor 58mmF1.2S》
入れ換え車両の、再度連結シーンです。
入れ換えられたオハネフ25は、『なは』のままです。

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寝台特急マーク
再々度ホームへ

再々度ホームへ。
《Nikon F4S / Ai Noct-Nikkor 58mmF1.2S》
再々度ホームへ入ってくる『はやぶさ』です。
すでに時刻は18時30分近く。2時間も遅れてしまいました。
この後無事に乗降口の扉が開き、18時35分頃、『はやぶさ』は熊本駅を後にしました。

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寝台特急マーク

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あさかぜメモリアル
今は亡き、国鉄時代の『「博多」あさかぜ』の写真を集めてみました。

最後の『はやぶさ』
単独運行最後の上り『はやぶさ』の車両編成をお知らせしています。

スハネ25室内
JR九州のスハネ25室内をご紹介いたします。

鉄道車両の形式称号
『C62』『EF65』『オハネフ25』…。
それぞれの記号の意味をお知らせいたします。

蒸気機関車の写真集
現役で走っている『58654』を中心に、うえだが撮影した写真をご紹介いたします。

大畑駅/矢岳駅/真幸駅
JR九州・肥薩線、大畑駅/矢岳駅/真幸駅の風景です。

ビデオ撮影の合間に
JR九州より依頼された、運転マニュアルビデオ撮影の合間に撮影した記録写真です。

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