★★★鉄道車両の形式称号

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JRの客車や電車の車体横に書いてある、カタカナと数字の羅列には、以下のような意味があります。
JR四国の形式は、以下の表には当てはまりません。

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上り『なは』大阪駅にて 『はやぶさ』に組み込まれていた『オロネ25 1』

蒸気機関車(SL・1928年制定)
C62 48 動力の種類
なし
動輪の軸数
B 2軸
C 3軸
D 4軸
E 5軸
型式番号
10〜49 タンク機関車
50〜99 テンダー機関車
※『テンダー』とは、機関車のすぐ後ろに連結されている炭水車のことです。
なお、テンダーは通常切り離すことはできません。
同一形式での
製造番号

蒸気機関車(鉄道院形式称号・1907年制定)
58654 動力の種類
なし
動輪の軸数
なし
型式番号
   1〜999 B形タンク機関車
1000〜3999 C形タンク機関車
4000〜4999 D形
マレー式タンク機関車
5000〜6999 B形テンダー機関車
7000〜8999 C形テンダー機関車
9000〜9999 D形
マレー式テンダー機関車
同一形式での
製造番号

形式番号の中に製造番号が組み込まれているため、製造番号は複雑な付け方になっています。下の欄をご参照ください。
例に挙げた『58654』は、『8620形機関車』です。
 ちなみに、8620形機関車のトップナンバーは、8620で、次のように付けられています。

8620〜8699 形式『8700形』の番号まで達したので、上の桁に一桁付加して、下の欄のように番号が付けられます。
18620〜18699 上と同じような理由で、上の一桁を繰り上げて、下の欄のように番号が付けられます。
28620〜28699 以降、同じように繰り上がっていきます。
38620〜38699

 このような番号の付け方から、例に挙げた『58654』は、8620形の製造番号535(両数では435両目)の機関車ということになります。なお、8620形の機関車は687両作られました。

 また、9600形の場合は、以下の通りとなります。

9600〜9699 形式『9700形』の番号まで達したので、上の桁に一桁付加して、下の欄のように番号が付けられます。
19600〜19699 上と同じような理由で、上の一桁を繰り上げて、下の欄のように番号が付けられます。
29600〜29699 以降、同じように繰り上がっていきます。
39600〜39699

 また、マレー式というのは、もう一組の走り装置を持った、主に山岳用の機関車です。通常蒸気機関車は、左右にシリンダーやピストンなどの走り装置を一組持っていますが、さらにもう一組加えたものをマレー式と呼んでいます。大型の機関車に見られる形です。なお例に挙げた9600形は、マレー式ではありません。
電気機関車(EL)
EF65 1115 動力の種類
Electricの頭文字
動輪の軸数
B 2軸
C 3軸
D 4軸
E 5軸
F 6軸
H 8軸
型式番号
10〜29 最高速度85km/h未満の
直流機関車
30〜39 最高速度85km/h未満の
交直流機関車
40〜49 最高速度85km/h未満の
交流機関車
50〜69 最高速度85km/h以上の
直流機関車
70〜79 最高速度85km/h以上の
交流機関車
80〜89 最高速度85km/h以上の
交直流機関車
90〜99 試作機関車


JR以降に新規製造された3桁形式の機関車の場合は、以下の通りです。
100〜199 直流電動機の
直流機関車
200〜299 交流電動機の
直流機関車
300〜399 その他の
直流機関車
400〜499 直流電動機の
交直流機関車
500〜599 交流電動機の
交直流機関車
600〜699 その他の
交直流機関車
700〜799 直流電動機の
交流機関車
800〜899 交流電動機の
交流機関車
900〜999 その他の
交流機関車
同一形式での
製造番号

製造番号は、車両の仕様変更に伴い、100番台や1000番台など番台区分されています。

なお、3桁形式の機関車の場合、試作機関車には製造番号に900番台が付けられます。
ディーゼル機関車(DL)
DD51 1029 動力の種類
Dieselの頭文字
動輪の軸数
B 2軸
D 4軸
E 5軸
F 6軸
型式番号
10〜49 最高速度85km/h未満の
機関車
50〜89 最高速度85km/h以上の
機関車
90〜99 試作機関車


JR以降に新規製造された3桁形式の機関車の場合は、以下の通りです。
100〜199 直流電動機の
電気式機関車
200〜299 交流電動機の
電気式機関車
300〜399 その他の
電気式機関車
500〜799 液体式機関車

※電気式機関車は、エンジンで発電機を動かし、生じた電力で電動機を動かし、それを動力とする機関車です。
※液体式機関車は、トルクコンバーターや液体変速機などを介し、エンジンの動力を車輪に伝える機関車です。
同一形式での
製造番号

製造番号は、車両の仕様変更に伴い、100番台や1000番台など番台区分されています。

なお、3桁形式の機関車の場合、試作機関車には製造番号に900番台が付けられます。
客車(PC)
ハネフ25 128 重量区分
22.5t未満
22.5〜27.5t未満
27.5〜32.5t未満
32.5〜37.5t未満
37.5〜42.5t未満
42.5〜47.5t未満
47.5t以上

※皇室用客車には、重量区分は付きません。
用途
なし 皇室用客車
一等車
(保存車両に形式あり)
特別車
普通車
寝台車
食堂車
郵便車
荷物車
救援車
職用車
緩急車

※特別車:
 グリーン車/A寝台車

※緩急車:
 車掌室(ハンドブレーキ装備)のある車両

なお、現在一等車、二等車などの区分はありません。
型式番号
一位の数字
1 軽量客車
2 固定編成客車
3〜5 一般形客車
6 鋼体化客車
7 戦災復旧客車
8 和式客車
9 特殊客車
二位の数字
0〜7 2軸ボギー車
8・9 3軸ボギー車
同一形式での
製造番号

製造番号は、車両の仕様変更に伴い、100番台や1000番台など番台区分されています。

信越本線の横軽(碓氷峠)対策車には、形式の前に白丸(Gマーク)が付けられています。
なお、旧型電車にも、形式番号ではなくGマークで区別したものがありました。
電車(EC)
クモ787 13 車種
クモ 制御電動車
(運転台付き)
中間電動車
制御車
(運転台付き)
付随車
(トレーラー)
※入れ替え用などの簡易運転台付き車両(サシ581など)には「ク」は付きません。
用途
特別車
普通車
寝台車
食堂車
郵便車
荷物車
職用車
(牽引車・試験車・工事車など)
救援者
配給車

※特別車:
 グリーン車/A寝台車

皇室用車両も、特別車に分類されています。
型式番号
一位の数字
電気方式を表す
1〜3 直流用
4〜6 交直両用
7〜8 交流用
二位の数字
車両構造区分を表す
0〜2 通勤形・近郊形
3・4 新性能
(事業用)
5〜7 急行形
(一部特急形にも使用)
8 特急形
9 試作車両
三位の数字
設計順序を表す

特に定義はありませんが、奇数番とそれから1を引いた偶数番が一形式に割り当てられます。

なお三位の数字の「9」は、信越本線の横軽(碓氷峠)対策車に付けられた番号ですが、無関係車にも「9」が付けられているものがあります。
旧型電車の信越本線、横軽(碓氷峠)対策車には、形式の前に白丸(Gマーク)が付けられたものもあります。

JR東日本の車両には、形式の前に『E』(Eastの略)が付くものがあります。
同一形式での
製造番号

製造番号は、車両の仕様変更に伴い、100番台や1000番台など番台区分されています。
気動車(DC)
65 56 車種
気動車
キサ 付随車(トレーラー)
動力装置なし
用途
特別車
普通車
食堂車
郵便車
荷物車
職用車
(牽引車・試験車・工事車など)

※特別車:
 グリーン車
型式番号
一位の数字
エンジン(動力)方式を表す
0 機械式・電気式気動車
1〜4 液体式機関1基付(小馬力)
5 液体式機関2基付(小馬力)
6・7 大馬力機関付
8 特急形気動車
9 試作車
二位の数字
運転台区分を表す
0〜4 両運転台付き
5〜9 片運転台付きか運転台無し

3桁形式の気動車の場合は、以下の通りです。
一位の数字
エンジン(動力)方式を表す
1・2 ディーゼルエンジン
3 ガスタービンエンジン
二位の数字
用途を表す
0〜2 通勤・一般形気動車
5〜7 急行形気動車
8 特急形気動車
9 試作車
三位の数字
特に規定はありません。
同一形式での
製造番号

製造番号は、車両の仕様変更に伴い、100番台や1000番台など番台区分されています。
貨車(FC)
15447 用途
有蓋車
鉄側有蓋車
鉄製有蓋車
冷蔵車
通風車
家畜車
豚積車
家禽車
活魚車
陶器車
タンク車
水運車
ホッパ車
石灰車
無蓋車
土運車
長物車
大物車
車運車
コンテナ車
車掌車
除雪車
検重車
試験車
救援車
工作車
操重車
控車
緩急車
※現在では存在しない貨車があります。
積載重量
なし 13t以下
14〜16t
17〜19t
20〜24t
25t以上
型式番号
型式番号は、0から付番された製造番号もかねています。



なお、蒸気機関車には次のような軸配置による区分表現があります。この区分表現でも、テンダーは加えません。

蒸気機関車の軸配置による区分表現(抜粋)
軸配置(○は動輪、oは先・従輪)
←前方  後方→(軸配置はテンダーを除く)
日本国有鉄道表記
(欧州表記)
名称 代表機関車(日本国有鉄道)
o○○○ 1C モーガル C50, C56
o○○○o 1C1 プレイリー C12, C58
o○○○oo 1C2 アンチ・パシフィック C10, C11
oo○○○o 2C1 パシフィック C51, C53
oo○○○oo 2C2 ハドソン C61, C62
o○○○○o 1D1 ミカド D51, D52
o○○○○oo 1D2 バークシャー D61, D62
o○○○○○oo 1E2 テキサス E10
『ミカド』という名称は、初めて発注された車軸配置の機関車が日本からのものだったので、付けられた名称です。

ゲームソフトで有名な『ハドソン』の社名は、C62の車軸配置の名称から付けられたという有名な話もあります。

クラシックで、オネゲル作曲の『パシフィック231』という曲がありますが、蒸気機関車の名称をそのまま曲名にしたものです。
なお、この曲は『冨田勲/宇宙幻想』(BMGビクター/BVCC2509)で聴くこともできます。


タイトルにある『★』の意味
客車三段寝台
★★ 電車寝台
★★★  客車二段寝台

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あさかぜメモリアル
今は亡き、国鉄時代の『「博多」あさかぜ』の写真を集めてみました。

『はやぶさ』の抵抗
『はやぶさ』のちょっとしたハプニングです。

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スハネ25室内
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大畑駅/矢岳駅/真幸駅
JR九州・肥薩線、大畑駅/矢岳駅/真幸駅の風景です。

ビデオ撮影の合間に
JR九州より依頼された、運転マニュアルビデオ撮影の合間に撮影した記録写真です。

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