★★★『あさかぜ』メモリアル

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今は亡き、『「博多」あさかぜ』の写真を集めてみました。下関駅と門司駅での機関車付け替えシーンです。

以前『あさかぜ』に乗車したとき、撮影したものです。
『あさかぜ』のヘッドマークが付いた『EF65』や『ED76』、関門トンネル専用でステンレスボディの『EF30』は、今では見ることができません。

東京と九州を結ぶ寝台列車は、衰退の一途をたどっています。

東京駅と九州地方を結ぶ九州特急で、すでに亡くなってしまった列車があります。
現在『あさかぜ』は、下関行きが残っています。
が、『あさかぜ』と同じくらいの歴史を持っていた『みずほ』という寝台列車の名前は、過去帳へと転記されてしまいました。
九州特急以外になりますが、すでに過去帳に転記されてしまった寝台列車は、『みずほ』ばかりではありません。

九州特急でかろうじて残っている『はやぶさ』と『富士』は、運転区間が短縮され、編成が短くなっています。

特に『富士』は、東京駅から日豊本線(大分、宮崎方面)を経由して西鹿児島駅まで走っていた、一番走行距離の長い列車でした。

『はやぶさ』も、鹿児島本線(佐賀、熊本)を経由して西鹿児島駅まで走っていました。

現在『富士』は大分駅止まり、『はやぶさ』も熊本駅止まりとなっています。

1999年12月4日のダイヤ改正では、東京駅と佐世保駅を結ぶ『さくら』が廃止され、東京と長崎を結ぶ『さくら』と、東京と熊本を結ぶ『はやぶさ』との併合運転が開始されてしまいました。
『さくら』と『はやぶさ』は、鳥栖駅での分割・併合を伴うことになります。『さくら』『はやぶさ』の単独運用も終焉を迎えてしまいました。
なお、『さくら』は14系、『はやぶさ』は24系で運用されています。過去1番という列車番号を与えられていた『さくら』は、『はやぶさ』の従編成となりました。
さらに寂しくなっていく、九州特急です。
しかも、2001年中には『さくら』『はやぶさ』のさらなる運行区間短縮、2002年には全廃がうわさされています。

関西と九州を結ぶ『あかつき』『彗星』も、2000年3月11日のダイヤ改正で、佐世保発着の『あかつき』が廃止され、併結運転されるようになってしまいました。『なは』も、熊本駅での増結が事実上無くなり、空席や欠番車両が目立ちます。

JR北海道/JR東日本が運行している『北斗星』と、JR西日本が運行している『トワイライト・エクスプレス』は、まだまだ元気のようです。
さらに、JR東日本が新製客車を投入した『カシオペア』も運行されるようになりました。

もっとも、北海道方面へいく寝台列車は、九州特急と多少コンセプトが違いますが。

また、JR西日本/JR東海が運行している寝台列車の一部(『サンライズ瀬戸』『サンライズ出雲』など)は、電車寝台に置き換えられてしまいました。

最近なにかと寂しい話題の多い客車寝台ですが、何とかがんばって生き残って欲しいものです。

なお、この写真は、国鉄の時代に撮影したものです。
今は亡き、国鉄の看板列車です。

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寝台特急マーク
下り『あさかぜ1号』/EF65PF形

下関駅にて撮影。
《Canon A-1 / FD50mm F1.4》
東京駅から『あさかぜ』を牽いてきた『EF65(1000番台)』は、ここで休憩。

九州は交流20kV/60Hzなので、直流1500Vの『EF65』で牽引することはできないのです。

写真をクリックしていただくと、大きな写真をご覧いただけます。
寝台特急マーク
下り『あさかぜ1号』/カニ24 100

同じく下関駅にて撮影。
《Canon A-1 / FD50mm F1.4》
24系25形の電源車、『カニ24(100番台)』の顔。

次に牽いてくれるステンレスボディの電気機関車、『EF30』を待っています。

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寝台特急マーク
下り『あさかぜ1号』/EF30

同じく下関駅にて撮影。
《Canon A-1 / FD50mm F1.4》
塩害を考慮したステンレスボディがまぶしい、『EF30』。『EF30』は関門トンネル専用の機関車として造られました。

この機関車は、交流20kVと直流1500Vの区間を走ることができますが、最高速度が遅いため、次の門司駅で交代することになります。

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寝台特急マーク
下り『あさかぜ1号』/ED76

門司駅にて撮影。
《Canon A-1 / FD50mm F1.4》
九州での主力機関車、『ED76』。
北海道の『ED76』は、同じ形式ですが、九州の『ED76』とまったく違った機関車です。車軸の配置が同じというだけで、同一形式を与えられたという珍しいケースです。

この赤いボディは、交流電気機関車を示す色でした。

前方のパンタグラフをたたんだままにしていますが、架線より受ける電圧が高いため、2つのパンタグラフを使う必要がないのです。
(流れる電流を低くおさえられるため)

後ろのパンタグラフを上げるのは、走行中にパンタグラフを破損しても、もう一つのパンタグラフに影響を与えない配慮からです。

写真をクリックしていただくと、大きな写真をご覧いただけます。
寝台特急マーク

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★★★当時の9レ博多行き『あさかぜ1号』編成
電源車 1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 9号車 10号車 11号車 12号車 13号車
カニ
24
オロネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
オハネフ
25
オシ
24
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
オハネ
25
オハネフ
25
←博多方面 (品川客車区) 東京方面→

寝台特急マーク

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『はやぶさ』の抵抗
『はやぶさ』のちょっとしたハプニングです。

最後の『はやぶさ』
単独運行最後の上り『はやぶさ』の車両編成をお知らせしています。

スハネ25室内
JR九州のスハネ25室内をご紹介いたします。

鉄道車両の形式称号
『C62』『EF65』『オハネフ25』…。
それぞれの記号の意味をお知らせいたします。

蒸気機関車の写真集
現役で走っている『58654』を中心に、うえだが撮影した写真をご紹介いたします。

大畑駅/矢岳駅/真幸駅
JR九州・肥薩線、大畑駅/矢岳駅/真幸駅の風景です。

ビデオ撮影の合間に
JR九州より依頼された、運転マニュアルビデオ撮影の合間に撮影した記録写真です。

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